銚子市市議会議員

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2009年12月議会報告




2009年12月議会報告・12月議会で明らかになった現状と問題点
=正確な事実を市民に報告し、市民一丸となって取り組む事が重要=


トピックス
「私が取り組む最優先かつ最大の課題は市立病院の再開です」(6月議会市長挨拶)の根拠となる
 「二枚看板」(12月議会市長挨拶)の内容が明確でないといけない。
地域医療振興協会を中心に再開の動きが始まると思わせる数々の言動=実際は=
千葉県からは『全面的に協力・極めて強い表明』との市長発言だが
高齢化社会に対応した「街づくりのグランドデザイン」を示し、」全国の医療関係者へ呼びかける事が重要
新たな決意で2010年を


「私が取り組む最優先かつ最大の課題は市立病院の再開です」(6月議会市長挨拶)の根拠となる「二枚看板」(12月議会市長挨拶)の内容が明確でないといけない。
 12月議会の冒頭市長は「市立病院再生準備機構に対して、従来の自治医大系の地域医療振興協会と、新に千葉大学医学部を加えた二枚看板を機軸としつつ、多面的な医師招聘を」(12月議会市長挨拶)と述べた。市長が述べた「二枚看板」はそれぞれどの様な根拠の基に言っているのか明らかでないと市民に対して無責任な言動となる。そこで地域医療振興協会と千葉大医学部について銚子市との関係を検証する。

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地域医療振興協会を中心に再開の動きが始まると思わせる数々の言動=実際は=
「選挙で当選したいためのその場しのぎでない現実性ある提案」と言ったが?
 市長は選挙中「選挙に当選したいためのその場しのぎでない現実性ある提案」として、「数千人の医師を抱える実績のある団体と交渉中」「全国37箇所の破綻公立病院の再建を手がけている地域医療法人と『条件について』交渉中」と述べ、市長就任後の記者会見では「公益法人のトップとは意見交換の機会を得ており、応援してくださると言う約束を頂いている」と言い、その法人は「地域医療振興協会」である事を明らかにした。市長選挙が終われば直ちに地域医療振興協会を中心に市立病院再開の動きが始まるものと思わせるような言動であった。

 実際は、「野平氏が病院の運営先と考えているとされるのは、自治医大の関連団体である地域医療振興協会とされる。同協会の担当者は『(一般論で)途中で撤退するわけにはいかないので、医師や職員を責任もって派遣できるかがポイントになる。銚子の話は全く聞いていない』と話す」(H21年5月19日朝日新聞)との報道や、「野平市長は、6月の所信表明で『地域医療振興協会との積極的な連携により、病院の再生を実現したい』と明言した。だが、自治医大のOBが中心となる地域医療振興協会との協力関係も、決して密なものではなかった」(H21年8月15・22合併号週間ダイヤモンド)との記事が相次いで報道された。それぞれ独自取材に基づく報道であった。

トーンが下がった議会答弁=全面的に頼むと言われても受ける力はないですよ=
 「理事長が言われたのは、全面的に頼むと言われても受ける力はないですよ」「市長が先頭に立って努力する、その枠の中で振興協会も能力の範囲内で協力する」。これは「応援の約束・・・条件について交渉中とはどの様な事か」との質問に野平市長が答えた内容であった。更に「今現在振興協会との関係はどうなっているかというお尋ねですが、6人の委員(病院再生機構)の中に、直接的に振興協会に働きかけるパイプにある方はいらっしゃいませんが、そういう経歴を持った方を想定している」と述べた。

 この様な状況について「『週間ダイヤモンド』は協力関係(振興協会)は蜜ではなかったと勝手な事を書いているが、私としては非常に好意的な反応であったと評している」と野平市長は答弁している。これが「市長選に当選したいためのその場しのぎでない現実性ある提案」の中身だった。市民に本当に事を説明して、市民が一丸となって取り組むようにする事が大事だ。

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千葉県からは『全面的に協力・極めて強い表明』との市長発言だが
 「千葉県ご当局からは、全面的に協力してくださる旨、極めて強い表明を頂いており」と千葉県の態度を12月議会の市長閉会挨拶で明らかにした。「全面的に協力」とは、前市長も言っていた事だった。問題は「全面的に協力」と言う中身だ。

千葉県地域医療再生プログラムは何を言っているか
 「千葉県地域医療再生プログラム」とは、国の「地域医療再生臨時特例交付金」で「香取海匝保健医療圏」と「山武長生夷隅保健医療圏」でそれぞれ25億円の基金を設置して5年間で行う事業である。

 この中で千葉県は、香取海匝圏域での医療の現状を「銚子市立病院の突然の休止」「医師不足」「機能分担が不明」「各病院が地域で機能を果たせていない(診療機能の低下・経営悪化)」事により「旭中央病院へ患者が集中・パンク寸前の診療機能」である事を示した。

 この様な現状を改善するため、「拠点病院」としての旭中央病院を中心に「地域連携病院」として、匝瑳市民病院は「2次救急の機能強化・手術対応の機能強化」、多古中央病院は「リハビリ機能強化・人間ドック、2次検診機能強化」、県立佐原病院と小見川総合病院は「一体化による機能強化、2次救急・手術対応・専門外来の機能強化」、東庄病院は「旭中央病院の後方支援・連携研修の機能強化、リハビリ等の機能強化」、そして銚子市立総合病院は「基幹外来の機能強化、人間ドック・2次検診の機能強化=2次救急機能を担う病院再開を目指した第一段階の支援」との再生方針を示し、それを5年間で実施しようと計画されたもの。

4年3ヶ月の間に1人かもしれないと千葉大学
 千葉県が、銚子市立病院の「再開を目指した第一段階の支援」を明確にした事は画期的ではある。しかし、あくまでも「2010年4月暫定開業」ではなく「5年間」での対策だという事だ。千葉県が頼みにする千葉大学は「(医師は)4年3ヶ月の間に1人かもしれないと脅す。銚子市立病院に直接医師を出すイメージではない。旭に出して玉突きをイメージしているようだ」(「第2回市民報告会」昨年12月27日大衆日報)と野平市長は報告している。更に千葉県は、東金市と九十九里町が進める地域医療センター計画で「フルオープンの3年目には常勤医師56人を目指す」として千葉大との話が進んでいる事が報道されている。これらの事から言える事は、千葉県が「全面的に協力」と言っている事の中身が何なのかキチンとした説明がなければ市民は納得出来ないという事だ。

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高齢化社会に対応した「街づくりのグランドデザイン」を示し、」全国の医療関係者へ呼びかける事が重要
「銚子市立病院再生準備機構」の甘い認識
 昨年の暮れ、再生準備機構の田中事務局長より報告を受けた。一つは、「医師不足の中」で「勤務医を希望する人は少ない」「自治体病院には行きたくない」と言う人が多く「医師に来てもらうのは難しい」との現状認識。二つは、その様な中で医師が動いてくれるには「待遇が良い事」「医療機器がそろっている事」「生活環境が良い事」等が必要であるとの事であった。この様な事は、何処の自治体病院でも言えることで銚子市の状況を表した事ではない。

 銚子市の状況は、これらに加えて@全国で始めて自治体が医師の強制解雇をした事。A野平市長が病院休止の基を作った人である事が、医療関係者や報道機関の中で言われている事だ。この事が、全国の医療関係者に不信感を抱かせ医師の招聘を難しくしている真の原因だ。

銚子市の姿勢が問われる
 市立病院の再開は本当に大変だ。本気になって医師の招聘を行うには、銚子市の方針を明確にして全国の医療関係者へ呼べかける事が重要だ。銚子市にとって市立病院はどの様な存在なのか、どの様な病院を想定しているのか何も明らかになっていない中で「再開・再開」と言っているに過ぎない。これでは全国の医師の心をとらえる事は出来ない。

 銚子市は、県下で最も低い平均寿命である事。高齢化率が約30%(65歳未満の人が減っている)である事。高齢者の約90%が年間200万円以下の収入である事。高齢者の同居世帯が減り単身世帯が急増している事。介護認定者が7年間で2倍になっている事。特別擁護老人ホームの待機者が240名を超えている事等々を見たとき、医療と福祉を基本とした街づくりの政策を早急に作り上げ、その基本に市立病院があることを示す事が重要だ。加瀬くらぞうは、その様な政策提言を12月議会で行った。

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新たな決意で2010年を
 昨年は、市立病院存続・再開を目指した住民投票・リコールと大変な1年でした。今年は市立病院の再開が正念場を迎えます。全国の医療関係者が銚子市の取り組みに注目しています。銚子市のおかれた人口構成と産業の現状を考えた時、市立病院の存在意義は重要です。

 市立病院の役割を明確にし、高齢化社会に対応した「街づくりのグランドデザイン」を作り全国の医療関係者へ呼びかける事が重要です。銚子市が全国の医療関係者から信用してもらう第一歩だからです。

 幸い銚子市は、笠井医師を招く事が出来ました。笠井医師は「あれだけの建物・設備が放置されているのは非常にもったいない」「地元の首長・議会・役所が熱心で医療をよく理解し協力・・・すれば医者はやりがいを感じ定着する」「銚子は医者が来たくなる魅力はある」と述べています。

 市民の皆さんと一緒に市立病院再開に全力を注ぎます。公選法の関係で年賀状は出せませんが新年の決意です。

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