銚子市市議会議員

加瀬 庫蔵(かせ くらぞう)の公式サイト

Kurazo Kase Official Web Site

2012年03月議会議案討論


2012年3月議会議案討論


2012年3月 加瀬 庫蔵


 提出議案34議案中、議案第8号「平成24年度銚子市一般会計予算」、議案第11号「平成24年度銚子市国民健康保険事業特別会計予算」、議案第13号「平成24年度介護保険事業特別会計予算」、議案第27号「銚子市介護保険条例の一部を改正する条例制定について」、議案第29号「銚子市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について」、議案第36号「銚子市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定について」、議案第37号「銚子市立高校の給与に関する条例の一部を改正する条例制定」の7議案に反対討論を行います。

 議案第10号「平成24年度銚子病院事業会計予算」については、7項目の経費節減と使途の一層の明確化を求める修正案が提出されました。委員会では反対しましたが、修正案の実行を求めることを前提に、修正案の賛同者となりました。

 議案第11号、議案第29号について、提案では、平成24年度は2億5千万円の赤字、平成25年度は2億9千万円の赤字、2年間で5億4千万円の赤字で財源不足が予想されるという事が保険料値上げの理由であります。そもそも国民健康保険の支出は医療・福祉と密接に結びついているものです。銚子市は、ガンの死亡率、脳血管疾患の死亡率、心疾患の死亡率は県下のみならず、全国平均の倍以上です。この事は、医療・福祉が一体となって、病気を予防する地域医療の確立が求められている事を示しています。銚子市は、市立病院再開時病気を予防する地域医療について全く検討しないばかりか、すべてを「再生機構」に丸投げしてしまいました。この事の検討なしの値上げは反対であります。

 議案第13号、議案第27号について、第4期の「基準額=世帯の誰かに住民税が課税されているが、本人は住民税が非課税であり、公的年金等収入と合計所得金額の合計が80万円を超える方」の第4期保険料は34,350円、今回の提案された第5期保険料は48,300円で13,950円の値上げであります。銚子市は高齢化率も高まり、高齢者・第1号被保険者の収入は低い人が多く介護保険料の負担はかなり重くなっているのが現状です。今回の提案は、「低所得層の負担軽減のため、現行の3段階を2分割し」としていますが、いずれも4,240円から9,070円の値上げであります。これ以上高齢者の負担が増えることは反対であります。

 議案第36号、議案第37号であります。平成18年度から実施された給与構造改革に伴う現給保障を今変える必要はありません。2年間の据え置きとのことですが、対象者は113名で最高額は33,000円の減額になります。あえて今行う必要はありません。

 議案第8号「平成24年度一般会計予算」であります。この予算は、防災対策等評価する予算は多く計上されています。しかし、国保や介護保険、「再生機構」へ病院の収支不足のため4億円の貸付等が計上されています。

 特に4億円の貸付は、貸付とは名ばかりで事実上の補助金であります。本来収支不足については、「基本協定書」に基づいて病院側のリスクを検討するようになっています。リスクの検討をしないばかりか、病院側の責任で赤字になった場合でも、すべて税金で補てんするようになっているとの見解が市長より示されました。これが、「赤字補てんは青天井」と市長が説明している中身であります。この事をより進めていけばどうなるのか、指定管理料は上限が決まっていても、5千万円減額しても、収支不足になれば、いくらでも税金で補てんするとなっていきます。これでは、いくら議会で議論しても、議論する前からすでに税金投入が決まっていることになり、議会は茶番劇を演じていることになります。まさに「詐欺まがいの協定書」という事になります。

 今の「再生機構」のやり方は、市立病院を人質に無原則な税金投入のルートが出来上がった上で、指定管理料や赤字の補てんが議論され、しかも、内容は全くの秘密です。理事会の議論も秘密、医師でないスタッフの高額な報酬も秘密、相次ぐ医師の退職も秘密です。これが、2年間で15億円以上使っている「再生機構」の実態であります。

 本日、議員協議会で市長より、本日開かれる再生機構理事会へ5項目の提案を行ったことが明らかにされました。内容は、「東京事務所の見直し」「副理事長報酬の大幅カット」「スーパー医局の今後の見極め」等であります。この中で特に問題なのは、スーパー医局についてです。市長は質疑で、「元院長が、スーパー医局に異を唱えたので途切れている」と「見極め」を要求した理由を明らかにしました。我々は、スーパー医局が途切れている理由がこの事とは初めて聞きました。これが事実かどうか議事録が秘密なので全く不明であります。秘密な議事録なのに、何故か元院長の事だけは公表するのもおかしい。さらに、辞任して反論できない元院長をまた非難して、スーパー医局が機能していない理由とすることは問題であります。まともで常識的な常勤医師は、このような市長のいる病院へは怖くて来なくなるのではないかと危惧します。

 これらの改善が見られない中では、議案第8号「平成24年度一般会計予算」に賛成することは出来ません。

ページTOPへ