愛知県岡崎市の「中心市街地の活性化」と
「ビジネスサポートセンター」について
2014年8月25日、上記表題の視察で人口37万人の岡崎市を訪問した。その中で特筆すべきは、oka−biz(おかびず)と言われる超一流の専門家によるビジネスサポートの取り組みである。
1、37万人の中核市でも中心市街地は人通りがなくなる・原因は大型店舗の進出
原因は、銚子市と同じく昭和49年〜50年にイオンを始め4つの大型店舗が出来たことによる。商店街には人通りがなくなり、後継者もいなくなることから、商業の活性化を目指した取り組みが始まる。
2、この間の取り組み
岡崎市でも、基本計画をつくり様々な取り組みをしてきた。その中で、力を入れたのが「個店の活性化・繁盛店づくり」で、「繁盛店の増加が地域の賑わい」を作るという事であった。そのために、
(1)、おかざき商人塾 |
@、 |
繁盛店づくりに必要な理論・知識の習得と、学んだ理論の自店での実践にチャレンジしてもらうとして、
以下を行っている。
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理論研修 2時間×10回開催 店づくりの基礎を体系的に習得。 |
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臨店指導 各店舗につき5回実施 学んだ理論をお店で実践・体得 |
A、 |
結果として |
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参加の理由は「自店の経営の参考にする」「自店の経営を何とかしたい」が多い。 |
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参加後は 「実際に店内を改善することが出来た」「繁盛店を目指すための商業理論が勉強できた」が多い。実際に出店にこぎつけた店もあるとの事だった。 |
(2)、平成25年3月、100%商店街・商店出資のまちづくり株式会社が設立された |
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@、 |
商業活性化リーダー育成 |
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A、 |
消費者参加型マップ等おもてなし事業 |
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B、 |
空き店舗活用促進 |
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等々を検討している。 |
3、特筆すべきは「ビジネスサポートセンター」(oka−biz=おかびず)
(1)、oka−bizとは |
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「堅実に努力する岡崎の中小企業や企業家に光を当て、より輝けるよう応援する産業 支援拠点」と説
明し、3つの特徴・テーマで「チャレンジを本気でサポートします」 としている。 |
(2)、3つの特徴とは、以下のように説明している |
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@、きく |
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「売上を伸ばしたい」「新しい事をしたい」と思い立った時点で相談をお聞きします。業種に関係なく、あらゆる事業の相談にお答えします |
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A、みつける |
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「売り上げが伸びない」課題や強みは自分では分かりづらいもの。あなたにしっかりと向き合い、課題や強みを見つけ、何をしたらいいかを明らかにします。 |
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B、ささえる |
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相談を聞くだけでは終わらせません。皆さんと同じ目線で、親身に、前向きな解決策を一緒に考え、あなたのチャレンジをサポートし続けます。 |
(3)、超一流の相談員を配置している・財政は岡崎市 |
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@、oka−bizの費用は |
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平成25年度 24,436千円 (平成25年10月開設) |
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平成25年度 24,436千円 (平成25年10月開設) |
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A、相談員・ビジネスコーディネーター6人、ITアドバイザー2名 |
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常時2名体制で、週4回(火、木、金、土) |
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oka−bizの取り組みは大いに参考になった。いわゆる勘と経験だけでなく、キチンとした都市理論に基づいて、具体的な課題を見つけ、適切にアドバイスができ、サポートし続けるという事であった。それには相談員が一流でなければならない。しかも、その費用は行政が負担している。 |
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当日は、竹下市議会副議長より歓迎のあいさつを受け、詳しくは、神尾典彦 経済振興部次長より説明があった。分かりやすい説明で感謝したい。 |