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2019年12月議会報告




2019年12月議会報告


トピックス
令和元年12月議会23日間の日程で終了
厚労省が全国424の病院に統合・再編が必要と発表
全国の各自治体や医療機関から猛烈な批判続出
知事会、市長会、町村会の地方3団体の意見
=厚労省「誤解を招いたことは受け止めたい、反省する」=
公表後の市立病院の状況
市長・職員の不安払拭に努力
厚労省の公表に対する市長の態度
改めて、市立病院の方向性と役割について(市長答弁から)
=医療従事者が安心して働ける病院であること=
=不採算であっても必要な医療を提供すること=
=公的医療の使命・公的医療機関の9原則=
=最後の砦、セーフティーネットが役割=
JR総武本線の運行本数維持は重要
千葉県内と銚子市の状況
=JRの減便は銚子市の活性化に直結します=
=市長・JR総武線の運行維持は、銚子市と沿線自治体で重要=
=「しおさい号」の本数維持、普通電車の銚子・千葉間直通運行維持を要望=


令和元年12月議会23日間の日程で終了

 令和元年12月議会は、11月27日から12月19日まで23日間の日程で行われました。今議会では、「平成30年度銚子市一般会計・公営企業会計・特別会計歳入歳出決算認定」(決算委員長・加瀬くらぞう)を含めて市長提出議案20件、陳情2件、議員発議2件すべての議案が可決されました。

 加瀬くらぞうは、12月6日に一般質問を行い、「令和2年度当初予算編成方針」「厚労省が示した公立・公的病院の再編・統合」「銚子市の活性化に直結するJRの運行」について一般質問を行いました。

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厚労省が全国424の病院に統合・再編が必要と発表



全国の各自治体や医療機関から猛烈な批判続出
 令和元年9月26日、厚労省は全国の公立・公的病院の約3割に当たる424の病院に対して再編・統合が必要と公表し、来年9月までに結論を出すよう求めました。
 リストに上げられた全国の病院の中には、すでに職員の退職につながった、看護師の引き抜きにつながった病院もあり、地域住民、病院職員の不安が広がっています。
 唐突な実名公表に対して、全国の各自治体や医療機関から猛烈な批判が上がっています。全国知事会、全国市長会、全国町村会は3会長連名のコメントで、「地域の実情を踏まえず、全国一律の基準による分析のみで病院名を公表したことは、国民の命の砦である自治体病院が機械的に再編・統合されることにつながりかねず、極めて遺憾」と抗議しています。


知事会、市長会、町村会の地方3団体の意見
=再編・統合等の再検討を求める=
 
こうした厳しい抗議を受けて厚労省は、全国数か所で「地域医療確保に関する国と地方の協議の場」を設け、10月4日に初会合が開かれました。
 この中で、知事会、市長会、町村会の地方3団体として「全国一律の基準により分析したデーターのみで再編・統合等の再検討を求める」「今回公表された病院の中には、すでに機能転換やダウンサイジングの方針が合意された病院など、正当な評価もないまま公表に至っているものがあるなど、今回の手法はあまりにも唐突で不適切」「自治体病院の担う役割だけを再検討すればいいものではなく、地域医療構想の実現には民間病院も含め検討すべき」「再編・統合を行う場合は、令和2年9月までに議論し結論を得るという厚労省が求めている方針は、信頼感を持って話し合う環境になく、議論の正常化に時間がかかり困難」等々意見表明しています。


=厚労省「誤解を招いたことは受け止めたい、反省する」=
 地方3団体の意見に対して厚労省は、「公表の手法に問題があり、誤解を招いたことはしっかり受け止めたい、反省する。今回公表した公立・公的病院は、あくまで病院が担うべき役割の検討材料に過ぎず、統廃合等の方向性を機械的に決めるものではない。今後の方向性については、各医療圏の地域医療構想調整会議の中で議論していただきたい」という事でした。 

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公表後の市立病院の状況


市長・職員の不安払拭に努力
 今回の公表後、病院職員に不安は広がっています。看護師や医療技術職の中には上司などに病院の状況を確認したものや、退職について相談した職員もいました。また、市立病院への入職を検討している医師からも、状況を確認したい旨の連絡があったそうです。
 その様な中で、市長は「地域に必要な回復期リハビリ病棟などの再建に今しっかりと進んでいるという病院の方向性を確認し、病院職員に対する不安を払しょくすべく努力」していることを報告しました。


厚労省の公表に対する市長の態度
=国からの再編統合等の検討要請はない=

 厚労省の公表に対して市長は、「地域の個別事情は踏まえず、全国一律の基準による分析のみで病院名を公表したことは甚だ遺憾であり、また、大きな動揺が広がっていることも大変残念です。後日民間病院のデーターも公表される予定と伺っているので、これらを踏まえて、香取海匝地域医療構想調整会議において議論されていくと考えています。報道直後は、市民からの問い合わせもありましたが、現時点では、国からの再編・統合等の検討要請は一切ありません」としています。


改めて、市立病院の方向性と役割について(市長答弁から)
=最も重要なことは、市民の命を守ること=

 もっとも重要なことは、市民の命を守るためにしっかりとした公的医療、地域医療を提供し、運営していくこと。人口減少対策にとっても、しっかりとした地域医療の構築が必要で、医療体制の不十分な地域に住民は安心して住む事は出来ません。市立病院のオーナーは市民であり市民共有の財産です。そして、現在市立病院は市民の信頼を得てきていると思っています。


=医療従事者が安心して働ける病院であること=
 医療従事者が安心して働ける病院を作ることが重要で、そのためには、市民、地域が自治体病院を応援し、支えることが必要です。もちろん経営を改善し、市民、患者、職員が市立病院の存続に不安を抱くことがないように、持続可能な経営を目指していくことです。


=不採算であっても必要な医療を提供すること=
 公共医療は採算性を最優先するものではありません。不採算であっても必要な地域医療を提供すること、民間医療の不足を補うことが重要な使命、役割です。公立病院に対しては、公的医療、不採算医療を提供していくために交付税措置がある訳で、一定の税金投入は必要です。経営面ではマイナスであっても、市民ニーズにこたえる医療を提供していく責務が公立病院にはあります。


=公的医療の使命・公的医療機関の9原則=
 1948年に示された公的医療機関の9原則では、「普遍的かつ平等に利用し得るものであること、医療費負担の軽減、社会保障制度と密接に連携・協力しあう事、他の医療機関と連携・協力が可能であること。また、バッファ、民間医療を補うという側面があります。新型インフルエンザや災害など突発的な事件への対応、介護者のいない高齢者への対応、外国籍住民やお金のない住民医療の提供、採算性の合わない患者の受け入れ」としています。このようなことが公的医療の使命と考えています。


=最後の砦、セーフティーネットが役割=
 市立病院は、最後の砦で、セーフティーネットとなることが役割と考えています。香取海匝保健医療圏で必要とされているのは回復期リハビリテーション病棟であり、これを開設するのがビジョンです。そして、地域づくりや病気予防の拠点になることも重要です。医療公社の職員は懸命に努力しています。市も市民も病院を支え、応援をしていることが職員の最大のモチベーションになり、職員の確保につながっていくと考えています。

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JR総武本線の運行本数維持は重要


千葉県内と銚子市の状況
=平成27年のダイヤ改正で緊急要望=

 平成27年3月のダイヤ改正で、成田線特急「あやめ号」の廃止と総武線特急「しおさい号」の減便が検討されたことから、特急「あやめ号」については銚子市、香取市、成田市、神崎町、東庄町、鹿嶋市、潮来市と共に「運行取りやめの撤回」を、また特急「しおさい号」については旭市や匝瑳市と共に「特急の減便を行わないよう」JR千葉支社に「緊急要望」を行いました。
 理由は、「特急の減便は、銚子市を含めた近隣市経済にマイナスの影響が危惧されること」「政府が進める東京一極集中是正に逆行し、公共交通の使命に反する」等々です。しかし、現実は以下のとおりです。


=JRの減便は銚子市の活性化に直結します=
 県内内房線特急「さざなみ号」が東京・館山間での運行が無くなり、すべての特急が東京・君津間となっています。さらに、外房特急「わかしお号」は平成26年のダイヤ改正で2往復が削減され、平成27年のダイヤ改正では1往復が削減されています。
 銚子市の活性化に直結するJRの運行状況は、平成27年のダイヤ改正で成田線特急「あやめ号」が廃止され、総武本線特急「しおさい号」の減便が行われました。そして現在、成田線の普通電車で千葉・銚子間の直通は朝と夜だけで昼間のほとんどは成田・銚子間となっています。
 総武本線の普通電車で、千葉・銚子間の直通が無くなったり、「しおさい号」で東京・銚子間の直通が無くなった場合、ストレートに銚子市の活性化に影響します。


=市長・JR総武線の運行維持は、銚子市と沿線自治体で重要=
 今議会で越川市長は「JR総武本線の運行本数を維持することは、銚子市だけでなく沿線の自治体にとっても重要であり、運行本数の減便は地域の大きな打撃となります。今後も沿線の自治体と協力して、JRに対し要望を行っていきたいと考えています」と述べました。


=「しおさい号」の本数維持、普通電車の銚子・千葉間直通運行維持を要望=
 更に市長は「千葉県ではJRの各市町村を構成員として『JR線複線化等促進期成同盟』を設置しています。この中で、今年度銚子市としては、特急『しおさい号』の運行本数の維持と、普通電車銚子・千葉間の直通維持を要望しました。期成同盟にはJR千葉支社も出席しています。千葉県、沿線の市町村、JRのそれぞれが、沿線地域の活性化と鉄道の利便性向上に向けて、どのようなことが出来るか話し合っています。路線ごとの部会もあり、総武本線対策部会には、旭市、匝瑳市も参加し、情報を共有しています。運行本数を維持するためには、鉄道の利用促進が不可欠であり、期成同盟の中でも利用者の増加策について話し合いがなされています」と、JR千葉支社へ要望を行っていることを述べました。


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