銚子市市議会議員

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2020年3月議会一般質問

2020年3月議会一般質問
加瀬くらぞう


 令和2年度予算案についてです。2月20日銚子市における令和2年度予算案について、記者会見の内容を新聞各紙が一斉に報道しました。

 その見出しは「銚子市財政不足4億円」「収支不足・企業会計間でやりくり」「銚子市4.4億円歳入不足」というものでした。そして、収支不足を回避するため「下水道向けの出資金2億6千万円を、一般会計での負担回避のために水道事業会計から借り入れる」ことと「介護保険事業特別会計へ支出が必要な1億8千万円も当初予算に盛らず、期中の補正予算で対応する」と報道されています。

 銚子市の予算説明では、一般会計の予算規模は276億2800万円で、前年度当初予算比37億3600万円、15.6%の増加となっていて、増加した要因は、銚子市、旭市、匝瑳市が共同で進めている「ごみ処理広域化施設整備経費」が前年度と比較して、事業費ベースで33億8500万円増加したことを示し、その上で、収支不足への財源対策として報道されているような内容をを提起しています。

 確かにこれだけを見れば、令和2年度予算は帳尻合わせの予算であることは誰が見てもわかります。

 しかし、この予算の「基本的な考え方」は、「厳しい財政状況の中で収支不足を解消するため、全庁挙げて歳入増加、財源確保に取り組み、ロス(無駄)の削減に努め」、その上で「限られた予算の中にあっても、将来への投資(種まき)を進めなければならない」という事が「予算編成の基本的な考え方」の冒頭に述べられています。私は、この「基本的な考え方」は極めて大事な提起であると同時に、三つの大きな対策が示されていると考えます。

 第1は、「厳しい財政状況の中で収支不足を解消」のための対策という事です。

 銚子市は、平成25年度以降常に収支不足が大きく取り上げられてきたことは周知のとおりです。直近では平成30年11月平成30年度の決算見通しと同時に示された「銚子市緊急財政対策」です。この中で示された収支見通しでは、何も対策を講じなければですが、令和2年度は8億900万円の収支不足が見込まれ、累積収支不足見込み額は15億円と見込まれました。令和3年度の累積収支不足見込み額は22億5900万円で、実質赤字比率が早期健全化基準を超え「財政健全化団体」に、令和4年度には累積赤字が30億円を超え「財政再生団体」に転落する恐れがあると見通しでした。

 そこで質問をいたします。

 令和2年度予算における4億4千万円の収支不足は、突然起こったわけではなく、今まで対策をしてきた結果この額で収まっているという事を、もっと丁寧に説明することが大事だと私は思います。このことについて市長及び財政当局の見解を伺います。

 第2は、「予算編成の基本的な考え方」の中で「市財政の硬直化を招いた最大の原因である公債費の負担を軽減し、将来にわたって安定した財政基盤を構築するため、地方債の発行限度額を設定し、借り入れを抑制していきます」という事についても、もっと丁寧な説明が必要だと私は思っています。

 令和2年度予算の歳出における公債費は30億円で構成比は11%です。この中に過去短期間で行った大規模事業の起債償還額を項目別にみると、元利合計で大学が4億円、福祉センターが2500万円、市立高校が2億4900万円、給食センターが7700万円(建設費6300万円、土地1400万円・令和2年度で終了)、で計7億5000万円、この額は令和2年度公債費の25%、4分の1を占めています。これはあくまでも起債償還額で、これまでに一般財源での支出がすでに行われ、財政調整基金を含めた他会計にしわ寄せが及んでいることは周知の通りです。

 そういう中で、平成25年度と平成30年度の地方債現在高と債務負担行為の額を比較すると、平成25年度の地方債現在高は314億円で、債務負担行為は67億円でしたが、平成30年度は地方債現在高は278億円で、債務負担行為は40億円となり、二つ合わせると63億円の削減となっています。

 そこで質問をいたします。

 市財政硬直化の原因は公債費ですが、地方債現在高を含めて公債費の削減に努力してきたことも、丁寧な説明が必要と思います。それは、財政再建を行わないと、市民のための政策が実行できないという現状になっていることの認識をつくるためにも、丁寧な説明が必要だと私は思っています。見解を伺います。

 第3は、財政再建をしながら「限られた予算の中にあっても、将来への投資(種まき)を進める」という「予算編成の基本的な考え方」についてです。

 この間銚子市は、子供医療費を高校3年生まで無料化したことや、子育て広場の常設等子育て対策と合わせ、地域包括支援センターの増設を含めた高齢者対策を実施してきたことは周知のとおりです。

 これらの対策は、財政が裕福で行ったのではなく、「財政再建をしながら」現状の対策と将来への投資を知恵と努力でやってきたということが出来ると思います。

そこで質問をいたします。

 財政再建は時間がかかります。時間がかかっても「財政再建」を行いながら、現状の対策と、将来の投資を進めていかざるをえないという銚子市のおかれている現状を、もっと丁寧に説明していく事が必要だと思いますが、見解を伺います。

 令和2年度予算について、主な事業から二点質問をいたします。


1つ、 銚子市最大の課題である洋上風力発電に関する具体的な事業との関連で、名洗港港湾整備事業費として500万円が計上されています。目的は「再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電の導入に係る名洗港の活用のため、必要な施設を整備する」となっていて、内容的には「港内静穏度の確保や航路・泊地への票差対策などの検討を進めるための調査」となっています。財源は、主に地方債で一般財源は55万円程度ですが、この調査は具体的にどのようなことをやるのか伺います。

2つ、 ごみ処理広域化施設整備事業ですが、令和2年度の事業費の内容や3市の内訳については、先の勉強会で了解しました。問題は、施設整備終了後の管理運営費についてです。先の勉強会の説明では、3市の担当する課長で具体的な素案作りを検討をしているとのことですが、どのような検討内容なのか、話せる範囲で結構ですので説明願います。

 次に洋上風力発電について質問をいたします。

 市長は、今議会の施政方針で「令和2年度予算を含む各議案の提案に当たって、新年度の市政運営の所信」の冒頭風力発電を取り上げました。

 内容は、第1に、昨年7月、国が再エネ海域利用法に基づく洋上風力促進地域の指定に向け、全国4つの有望区域を選定し、その一つに銚子沖の海域が選ばれたこと。

 第2に、国・県・市・漁業者・有識者などからなる「千葉県銚子市沖における協議会」が設置され、促進区域の指定や発電事業者の公募に向けた協議が進められたこと。

 第3に、協議会で市は、名洗港のメンテナンス港としての活用や地域経済の活性化につながる取り組みを要望したことです。

 その上で「洋上風力発電事業が銚子再生の起爆剤となるようしっかりと取り組んでまいります」と、市長の決意が述べられました。

 そこで質問をいたします。


1つ、 銚子沖の海域が「促進地域」と指定される見通しについて伺います。

2つ、 昨年8月16日に、森田知事あてに3点の要望を行いました、内容は@「漁業者と共生する洋上風力発電」の実現。A休眠状態となっている名洗港をメンテナンスのための港湾として活用し、将来的には洋上風力の拠点港湾とするように国へ要望すること。B県へ名洗港の港湾整備で特別な財政措置を要望した事です。
この要望について銚子市と県との話し合いはどのようになっていますか伺います。

3つ、 現在名洗港の沖合で、海底地盤調査が行われていますが、調査の現状についてどのような報告を受けていますか伺います。

 次に、令和2年度銚子市医療公社事業計画について質問をいたします。

 市長の施政方針では、「市立病院は銚子市医療公社が指定管理者になってから間もなく5年が経過します。この間、医師をはじめとする病院スタッフによって患者に寄り添った医療の提供がなされ、令和元年度も病床稼働率は高い水準で推移しています」と述べています。

 市立病院の診療科数と病床数は、11診療科で一般病棟53床、療養病棟38床です。それぞれの外来患者数と病床の稼働率は、昨年11月で外来患者数は5297人、病床稼働率は一般病棟96.54%、療養病棟95.88%、12月の外来患者数は5712人で、病床稼働率は一般病棟98.72%、療養病床97.37%、そして、今年の1月は外来患者数5222人、病床稼働率は一般病棟101.34%、療養病棟99.41%となっており、いずれも、市長の言うように高い水準で推移していることが分かります。

 施政方針で市長は、「さらにこれを推し進め、香取海匝保健医療圏で不足する脳卒中などの患者を対象とした回復期リハビリテーション病棟の開棟を目指します」と述べ、令和2年度の事業計画でも「回復期リハビリテーション病棟の開設について、香取海匝保健医療圏における必要性を考慮しつつ、一般病棟及び療養病棟の稼働状況、必要人員の確保状況を踏まえ、早期に開設を図ります」提起しています。

 さらに事業計画では、「一般病棟について、入院環境の改善を図るため、6人床を、4人床に変更するとともに、稼働病床を80床程度に増床することを目指します」と付け加え、「医療職の人材確保」についても「良質な医療の安定した提供並びに回復期リハビリテーション病棟の増設には、医師を初め、看護師及び医療技術者の人材確保が急務です」と述べ、その中で、「千葉科学大学生の実習等を受け入れ、看護師及び医療技術者の人材確保につながる体制作りを推進します」と提起しています。

 そこで質問をいたします。


1つ、 回復期リハビリテーション病棟の開設の必要性について、市長は「香取海匝保健医療圏で脳卒中などの患者を対象とした病棟の不足」を挙げています。また、事業計画では「香取海匝保健医療圏における必要性を考慮しつつ」と述べています。改めてこの病棟の必要性につついて具体的に伺います。

2つ、 回復期リハビリテーション病棟の開設について、その準備を含めて開設の時期はいつごろになりますか伺います。

3つ、 一般病棟の入院環境の改善から6人床を4人床に変換し、 稼働病床を80床にすることを目指すといしています。その検討状況について伺います。

4つ、 新型コロナウイルスについて、市立病院への問い合わせはありますか。あればどのような内容ですか伺います。

5つ、 看護師及び医療技術者の人材確保について、千葉科学大学の実習生の受け入れを含めてどのような検討がなされていますか伺います。

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